2020年08月22日 (土) | 編集 |

今日は「感性」のカテゴリーの更新となります。
「感性」を育てるために大事なこと、
まずは「正解不正解をつくらないこと」です。
テキストやプリントをやるときにはもちろん
正解が存在します。
このひらがなはなんですか?
1+1はなんですか?
このような問いには答えが存在し、
正解と不正解が明確にわかります。
しかしたとえば、
「将来の夢はなんですか?」
「今日のお空は何色ですか?」
「今、どんな気持ちですか?」
このような質問には明確なひとつの答えは
ありません。

ブログを書いているせんせいは
幼稚園のころ、毎日のように将来の夢が
変わっていました。
ある日は「エンゼルフィッシュになりたい」と
ちょっぴりよくわからないことを
言っていた日もあります。
人間がおさかなになれるわけない。
でもね、元美せんせいは
「どうしておさかなになりたいの?」
「いつそう思ったの?」と
馬鹿にすることなく、同じ目線で私の話を
聞いてくれました。
幼稚園の頃とはいえ、この時のことを私は
今もよく覚えています。
父と見に行った熱帯魚を見たとき
キラキラとした水の中を自由に泳いでいるエンゼルフィッシュに
憧れてなんだかとてもきれいに見えたんです。
この小さな不思議な夢は一時のもので、
また夢は変わっていきましたが
否定されなかったこと、笑われなかったことは
私にとってとても大きなことでした。
たとえ話があまりにも不思議で
私のことをご存知の保護者様は笑ってしまわれている
かもしれません。
ただ、「正解」がない問いかけの答えが
突拍子もないものだったり、現実ではありえないことだったとして、
それを否定しないであげてもらえたらな、と思います。
成長していくにつれ、自然にたくさんのことを知り、
嫌でも現実的になっていくものです。
でも現実ではありえないことを想像し、考える時間が
長ければ長いほど感性は豊かになるのでは
ないでしょうか。
大人の言葉で、夢を閉ざさず、否定せず、
笑って聞いてもらえたらなと思います。

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